よくある質問
FAQ(よくある質問)
Q.不動産の相続では何が問題になりますか?
どのように分けるのか、問題になりやすいのが不動産です。
遺産分割のシーンで、誰か1人がある不動産を取得し、他の相続人は他の遺産を取得するという場合、不公平感が必ず出ます。
不動産という価値の算定しにくいものですので、これは仕方がないことです。
その不動産をいくらと評価するかによって、他の相続人の取り分が変わることから、みなさん、自分に有利な評価をしようとしてしまいます。
遺産分割では、このような不公平感の解消が問題になります。
ここに加えて、不動産の生前贈与による特別受益が主張されたり、寄与分の主張がされるなどすると、さらに問題が増えます。遺留分減殺請求の場面でも同じように、不動産の評価が問題となります。
そんなに評価で争われるならば、相続人全員で共有すれば問題にならさなそうな気もします。
しかし、共有された不動産もまたトラブルを抱えやすいものです。全員の足並みが揃わなければ売却はできませんし、誰かが住んでいると、その居住利益をどう考えるか、などで揉めます。
なお、遺産分割の話し合いがまとまらなくても、各自の法定相続分にしたがった相続登記は、一人の相続人でもできます。