よくある質問
FAQ(よくある質問)
介護をしてきたことで、他の相続人より多く遺産を取得できないのでしょうか?
ご家族の一人が介護をすることで、亡くなった方の財産維持に貢献していることも多いでしょう。ご家族の介護がなければ、業者に頼んだり、施設に入所させたりしていたかもしれません。
このような点を考慮して欲しいというのは当然の要求です。
ただ、現在の法律では、亡くなった方の財産の維持や増加に貢献したから遺産の取得分を増やして欲しいという主張は、「寄与分」の中ですることになります。
寄与分が認められるためには、「特別の寄与」が必要になってきます。
特別な寄与をしたことで、亡くなった方の財産が維持されたり、増加されたということが必要なのです。
多くの相続争いで、この「特別」かどうかが争われています。
家族に期待される通常の介護をしてきたという場合、なかなか「特別の寄与」とまで認められません。
介護による寄与分の主張をお考えの方は、少なくとも亡くなった方の症状等を具体的に記録しておき、主張立証できるようにしておくことが必要です。